この桜はね、
あの強風に耐えたんだ。
冷たい雨にも耐えたんだ。
力強く、頑張った。
でもね、あと3日もすれば、
みんな順番に散っていく。
優しい風で
散っていく。
悲しいけれど
地面に落ちた花びらは
町にピンクの舞台を作る。
そこを歩く人たちは
自分では気付いていないけど、
まるでピンクの野原をあるいているみたいに
遠くからは見えるんだ。
音もなく走りだす写真と言葉の定期便、星鉄深夜便。
今夜もスタートです。
あなたが今歩いている姿は
きっと誰かが見ています。
その人にはもしかしたら
ピンクの舞台が見えているかもしれません。
その人にはもしかしたら
頑張るあなたが見えているかもしれません。
きっと誰かが見ているよ。
きっと誰かが応援しているよ。