ここから見る夕日が好きで、
時々こうして歩くんだ。
背の高くなった子供たちの影が
ひとつ、またひとつと消えていく。
さっきまでいた犬の散歩のおじさんも
どこかへ行ってしまったみたい。
みんなどうして帰っちゃうの。
夕日がこんなに綺麗なのに。
日が沈み、星達が輝きだす頃
音もなく走り出す写真と言葉の定期便。
星鉄深夜便。
今夜もスタートです。
夕日を見ているとね、
言葉を忘れてしまうんだ。
だんだん寂しくなってきて
誰かに会いたくなってくる。
だけどそのあと、少し元気になってきて
もう少しがんばってみようって思うんだ。
そのとき、おうちに帰るんだ。